あるケーキ屋さんがオープンしたんだけど・・・

から少し離れてるんだけど、新しいケーキ屋さんがオープンしたのね。
地元ではちょっと有名な、あるケーキ屋さんで修行してた方が独立してオープンしたらしい。


んで、行ってきたわけさ。
前もって、オープンを知らせる宣伝チラシが配られていたこともあって、オープン3日目にも関わらず、お店の前には長蛇の列。
お店が小ぢんまりしてるから、入店制限してるらしい。
一組のお客さんが出ていくと、次の一組が案内されて入るっていう具合。


その日は雨が降ったりやんだりの天気で、列に並んでる人たちは、まさかそんなに待たされるとも思ってなかったようで、傘なんて持って来てない。
雨がパラついても、我慢してる。


で、やっと順番が来て入店。
行った時間が遅かったのか、先着でプレゼントされていた焼き菓子は既になくなっていて、そのお菓子が置いてあったであろう大きなテーブルが、狭い店内のド真ん中にデデンと置いてある。


・・・これを片づければ、もっとお客さんが入れるんじゃないの?
外は雨降ってるのに・・・。


店内にも順番の列が作られていて、かなりギュウギュウ詰め。
ケーキはかなり売り切れていて、見ている間にも「ガトーショコラ」が売り切れた。
残ってるのは、レアチーズケーキと、焼きチーズケーキ、それからブッセが数個。


でね、ここからが問題なの。
オーナーパティシエが、行列に並んでた知り合いを見つけて、奥から出てきたんだよ。
宣伝チラシには、その人の顔写真も出てたから、行列に並んでる人の多くが「あ、オーナーだ」って分かって見てるわけ。
ところが、オーナーはその行列のお客さんたちに対して「いらっしゃいませ」も「お待たせしてスイマセン」も無い。
その知り合いらしき人と、どこそこの息子が何歳になっただの、誰それの知り合いがどうのとか、いわゆる世間話を始めた。


せっかくお客さんが来て、行列に並んでくれてるのに、ケーキはほとんど売り切れなんだよ?
世間話してないで、1ホールでも、焼き菓子1個でも作ったらどうなんだ?って思ってさー。
せめて、お客さんに対して挨拶くらいすべきじゃないのか?って。


最近、お客さんを掴まえるために、いろいろサービスしてくれるお店が多い。
自由に飲める飲み物が置いてあったり、子供に焼き菓子をプレゼントしてくれたり。
そういうサービスを用意するのも大変だろうなぁって思うけど、みんなそうやってお客さんを掴まえようと必死なんだよね。
いいお店だと思われたい、気に入ってもらいたい、また来てもらいたい、って。


オープンから数日は、お客さんが大勢押しかけるから、そういう+αのサービスを用意するのは難しいのかも知れない。
そんな時、代わりになるのが“心遣い”でしょ?


せめて、「いらっしゃいませ」の一言があったらなぁ。
外で行列に並んできたお客さんは、雨でテンション下がってるよ。
でもお店に入って、美味しそうなケーキが並んでて、明るく迎えられたら、こっちもテンション上がるよね。
それが無かったので、きっと、もう行くことはないと思うんだ。


勿体ないなー。