PS3 L.A.ノワール 「ニコルソン電気メッキ工場」をクリアしたよ

DLしたまま放置してた追加シナリオ「ニコルソン電気メッキ工場」をプレイしてみた。


冒頭、街の中で突然大きな爆発が起き、急ぎ現場に向かうフェルプス達。
爆発現場は建物が吹き飛び、瓦礫の山と化していた。
かなりの数の犠牲者が出ている様子だが、まずは爆発の原因を調べるために付近の捜索を始めるフェルプス


と、こんな感じで始まった。
いやぁ〜、やっぱり放火特捜課の事件はキツイわ^^;
基本的に、遺体が焼け焦げてるからね・・・。
ストレッチャーに載せられた遺体には白いシーツが掛けられてるんだけど、そこから足が出てて、これまたこんがりと焼けてるわけ。
付近を捜索してて、「ん?何か落ちてるのかな?」っていう場所でコントローラーがブルッと振動したから、「あ、やっぱり何かあるみたいだ」と思ってボタン押して画面を切り替えたら・・・吹き飛ばされた腕だったり・・・。


そんな中、いくつかの手掛かりを発見し、それらをヒントに捜査を始めてみると、意外なところに繋がっていき・・・。


(ここから少しネタバレありw)


クリアした感想ね。
ん〜、いろんな都合があるだろうから仕方ないんだろうけど、1本の事件のシナリオとしてはボリューム不足だなぁ。

「そこはもう少し掘り下げようよ!」
「それで解決させちゃうのは話が乱暴じゃないか?」
「えぇぇぇ、その人は放置!?」
とか、いろいろ不満が出てくる。
特に、今回のシナリオに登場する女スパイ(?)は、多くの謎を秘めていてキャラとして非常に魅力があるのに、結局中途半端に謎のまま。
物語を面白くするために作り出したんだろうけど、“登場しない”キャラとしては立たせすぎた感がある。
そのまま事件解決になってしまって、プレイした側としては「え、あの人は
お構いなし?サラッと逃げたことにしちゃうの?」と肩透かしを食らう。
登場しないにしても、もう少しで尻尾を掴めるところだったのに・・・ぐらいの緊張感のある面白さを持たせて欲しかった。


ところで、1本のシナリオのボリュームはどうやって決められてるんだろう?
ノワールフィルム?の1つの事件の放映時間と、想定されるプレイ時間を合わせてるのかな?
とにもかくにも、完全に不足。
事件解決までの時間(手間)が少ないので、登場人物がキャラとして薄っぺらになってしまう。
深く掘り下げるための時間が足りないからね。
もっともっと、登場する人物の「人間臭さ」を描いてくれないかなぁ。
事件に至るまでの、あるいは事件後の、当事者の心の葛藤とか。
人間が抱える「欲」のドロドロしたところとか。
そういう部分を軽く扱ってしまうと「え?」とか「はぁ?」ばかりの安っぽい話になってしまう。


毎回、事件を解決するたびに、やるせない気分で「はぁ〜・・・」となるような深みが欲しいなぁ。
そういう不条理さ、やるせなさが魅力だと思ってたんだけど、物語自体に薄っぺらなものを感じてしまうと、結末までが安っぽくなってしまう。


「ニコルソン電気メッキ工場」は、用意された人物や出来事がうまくリンクできていないように感じた。
まぁ、それは本編収録の事件にも度々感じることなんだけどね。
「いいゲームだと思うんだけど、なんだろ、なんか足りないのは確かだよね」っていうw


次にクリアするのは、同じくDLCの「リーファー・マッドネス」。
風紀犯罪課の事件だから、あの“悪党”アールとの捜査かぁ・・・。