求めるのか、与えるのか

「コミュニケーションが上手く取れる人ほど冗談も通じるもの・・・そうじゃない?」


たまたま見たブログに書いてあった言葉。
その後に続く文章を読むと、どうやら冗談が通じなくて嫌な雰囲気になったみたい。


これを読んで思ったのは、これは「求める人の考え方」だなってこと。
コミュニケーションが上手い人は、冗談が冗談として通じるはず。
冗談が通じないのはコミュニケーションが下手な人なんだ、と。
これは自分の冗談の質を問わず、まず相手に「通じる能力」を求めてる。

乱暴な言い方に書き換えると、「私は冗談で言ったのに、それが通じないのはアナタのコミュニケーション能力が低いから」となる。
さて、どうだろうね、これは・・・。
かなり乱暴に感じるんだけど・・・。


コミュニケーションの基本は、双方向。
一方的に求める考え方こそ、「コミュニケーション能力が低い」と言えないかなぁ?
求めるばかりじゃなく、「与える」ことも考えてみて欲しい。


コミュニケーションが上手いか下手かっていう部分と、冗談が通じるか通じないかは、そもそも一緒くたに考えて良いものじゃないよね。
コミュニケーションが上手い人でも、当然、言われたら嫌なことがある。
嫌なことを言われたときに、それは嫌だなと伝えることもコミュニケーションなんだから、下手だとは言えないでしょ?
誰にだって通じる冗談と通じない冗談がある。

言われて嫌な気持ちになった時に、それを相手に伝えたらコミュニケーション能力が低いと言われる・・・これっておかしいよw


だから違う考え方をしてみる。
コミュニケーションが上手い人は、「相手が言われたくないこととか、通じない冗談を言ってしまったときに、上手く、険悪にならないように対処できる人」なんじゃないかな?
自分が言った冗談で相手を傷つけてしまった、あるいは険悪になってしまったときに、いくら「冗談なのに!」って言っても、相手に嫌な思いをさせたのは紛れもない事実。
その時点で、相手ではなく、自分のコミュニケーション能力の低さを反省することも必要なんじゃないかなぁ。


さて一方で、ですよ。
ネット上での会話って、顔も見ないし、どこの誰かも知らない関係で話したりするから、無責任でOKな部分が多々ある。
そうすると、どうしても求める一方になりがちなんだよね。
与えるっていうのは、ある意味では「負担」だから、無責任な相手に負担を強いられるのは嫌だし、そこまでする意味も希薄。
一方的に求めて楽しんでも許される場だし、そうしてる人も多いと思う。
ネット上では妙に強気になって暴言吐いたりする人とかいるでしょ?
その人たち全てが、リアルでもそんなことできるとは思えない。
中にはオカシイのがいるだろうけどw


そうやってネット上とリアルで、しっかりと使い分けられる人なら構わない。
ただ、ネットでの人付き合いのやり方を、そのままリアルに持ち込んじゃうのはマズイよね。
自覚してないけど、そうなりつつある人って、たくさんいると思う。
そう言ってるオレも、反省しなきゃいけない。
ネット上にいる時間が長くなると、そういうのが当たり前になってしまって・・・っていうパターンだねw


ブログにあった言葉を読んで、なんとなく思ったことを書いてみました^^
詳しいことは書いてなかったので、実際、どんな言葉が飛び交ったのかは分からないし、どちらが冗談を言って、どちらが嫌な思いをしたのかもよく分からないけどねwww