小野不由美 「屍鬼」 を読んでます^^

近、小野不由美さんの「屍鬼」を読んでます。
マンガの方じゃなくて、小説の方ね。
全5巻の、かなりのボリュームなんだけど、3巻までは読み終えて4巻に突入したところ。


ハマるね、これ・・・^^;
タイトルからも分かる通りホラーなんだけど、ドロドログチャグチャのグロいホラーじゃない。
いや、少しグロい描写もあるけど、それがメインじゃないってこと。


村の環境だとか、歴史だとか、そこに住まう人々の習慣だったり感情だったりが、すごく複雑に絡み合ってて、さらにそこに「それ」が絡みつく。
異変の本質と、その原因に気付いた者も、気付かない者も関係なく、次々に死亡し、あるいは失踪する。
なんとか原因らしきものを突き止めた主人公らも、だからと言ってどうしたらいいのか分からない。
そしてさらに謎は深まり、展開に驚き、死者は増え続ける。


とにかくモヤモヤして、ヤキモキする。
状況を理解できない村人、理解したくない村人、理解し戦おうとする村人、理解してるけど戦えない村人、「まさか、そんなはずないだろう」と思考を停止させてしまう人。
それぞれの村人が、無理なく、不自然さもなく、村にいる。
誰の描写を読んでも、納得できる。
そして、その周囲を正体不明の「死」が囲む。


夜毎にひっそりと、しかし確実に追い詰められていく人達。
4巻に入り、さらに予断を許さない状況になってきた。


面白いよー^^
機会があったら、ぜひ♪

屍鬼(一) (新潮文庫)

屍鬼(一) (新潮文庫)